外壁塗装で良い業者を選ぶ方法や注意点を紹介!
住宅も年齢を重ねることで劣化が進んできます。これは車や自転車も同じですし、住宅内部のキッチンやトイレ、浴室も同じです。
住宅の外壁や屋根の修繕(塗装や防水)は、概ね10年~15年単位で見直す方が多いのですが、毎回「どこの業者に頼もうか」と悩んでおられるという人もいらっしゃいます。
そこで今回は、外壁塗装業者を選ぶときの方法や注意点を紹介していきます。
1: 外壁塗装で良い業者とは
外壁塗装を依頼するとき、誰でも同じですが良い業者さんを選びたいものです。
では、どのようなポイントが満たされていれば良い業者と言えるのでしょうか。
(1)良い業者と悪い業者の特徴
はじめに良い業者と悪い業者を定義しておきたいと思います。
良い業者とは、外壁塗装工事がきちんと出来て、適切な費用を提示してくるところです。
反対に悪い業者とは、外壁塗装工事がきちんと出来ないにも関わらず、適切以上、または激安な費用を提示してくるところ。工事期間が守られないところ。工事の質が悪いところ。このような業者です。
この2つの違いを簡単に表現しますと次のようになります。
- 工事が早くて、費用が安い → 品質が良くない
- 費用が安くて、品質が良い → 工事が早くない
- 品質が良くて、工事が早い → 費用が安くない
いかがでしょうか。私の主観から良い業者と悪い業者を先ほどお伝えしましたが、あなたにとっても同じでしょうか。
人によっては「工事が早くて、費用が安い → 品質が良くない」が良い業者だと考えておられることもあります。
このような考えの方は、いますぐに激安外壁工事業者を探されるのが近道です。
でも、私と同じように「工事の質」が良い業者の証拠だと考えておられるのなら、これからお話することはあなたに役立つ内容になるはずです。
(2)資格や許可
外壁塗装工事にまつわる資格や許可を持っている業者さんは安心感があります。
「資格や許可を持っている=良い業者」という公式は必ずしも正しくはありませんが、無いよりは持っている業者さんの方が安心です。
(3)工事期間
外壁塗装の工事は、できるだけ短期間で終わらせてほしいですね。
しかし、一般的な住宅の目安を申し上げますと早くて1週間です。天候の変化などにも影響されますので、2~4週間程度かかります。
もし、このような日程以上に短期間で工事ができるとおっしゃる業者さんの場合は、工事内容と計画を説明してもらいましょう。
必要以上に工事期間が短いということは、工事する箇所を減らしている可能性もあります。
(4)見積もり
外壁塗装を依頼するとき、見積もりを取ると思います。
見積もりには工事の内容が書かれていますので、わからなくても内容を一読していただきたいです。
というのも、複数の業者さんから見積もりを取りますと、それぞれに見積もり内容が違っています。
見積もりの書き方は業者さんによって変わりますので違っていることは問題ないのですが、見積もり内容の細かさや丁寧さを読み取っていただきたいと思います。
- 塗装工事一式
- 足場代一式
というような見積もり内容と
- ひび割れ補修工事
- 下地調整作業
- 足場設置と撤去
- 塗装工事(3回塗り)
などのように、細かく書かれている見積もり内容なら、どちらがあなたの住宅の工事を丁寧にやってくれそうに感じるでしょうか。
昔ながらの見積もりなら「一式」でもOKでしたが、今の時代にはそぐわない表現です。「一式」であるなら、内訳を提示するくらいの見積もりでないといけません。
見積もりからも良い業者かどうかを見ることができます。
(5)実績
依頼しようを考えている業者さんの外壁塗装実績を見せてもらいましょう。
最近は工事前と工事中、工事後にデジカメで写真を撮っていますので「画像はありません」というのは、ただの怠慢か言い訳です。
当然ですが、工事をさせていただいたお客様によっては「他の人には見せないで」とおっしゃることもありますので、そういった方の画像をお見せすることはできませんが、そうでない方の実績は見せることが可能です。
また、お近くに工事をしたお家があれば、これも「お知らせしても良いご家庭」に限りますが案内してもらうこともできるはずです。
創業間もない業者さん以外で、実績が出せない業者さんは「良い業者」とは呼びづらいのが本音です。
(6)保証や保険
外壁塗装工事後の保証も良い業者の条件になります。きちんと書面で保証を提示してくれるところ、保証条件を丁寧に説明してくれるところが良い業者です。
また、万が一工事中に事故が発生したときのことを考え、保険加入し万全の体制を整えているところも良い業者と呼べます。
(7)若さ
あまり触れられない話ですが、外壁塗装業者の年齢が高齢者ばかりの場合、経験や実績は申し分なくても近い将来「廃業」される可能性があります。
あなたが住宅の塗装を依頼し、10年後にメンテナンスの相談をしようとしても、工事をした業者の職人さんが高齢のため「廃業」しているということもあります。
ある程度の「若さ」を維持している業者を選ぶことも必要です。
2: 外壁塗装で失敗しない業者選びの注意点
外壁塗装を依頼するとき、失敗しない業者選びの注意点を見ておきましょう。
(1)相場がない
外壁塗装の費用は「○○m2なので△△万円です」と言いづらい工事です。
同じ塗装面積でも、住宅の劣化状態や外壁の修繕箇所によって費用が変化します。
また、どの塗料を選ぶのかによっても変化します。
そのため、車やオートバイ、パソコンやスマートフォンのように相場がわかりづらくなっています。
そこで悪徳業者は、最初に高額提示を行い「あなただけのお値引き」として、すごく安くしたように提案することがあります。
このようなお客様と駆け引きする業者に契約すると失敗する可能性が高くなります。なぜなら、駆け引きするということは、相手が気づかないなら「やらない」という選択肢を持っているからです。
理想はライジングのように「いつでも適正価格」による提示です。
駆け引きせず、値引きできるのなら最初から値引きした適正価格を提示します。
(2)契約をせかす
とにかく「今すぐ契約してもらったら特別価格です!」とか「今日契約すると足場代が無料になります!」というセールストークで契約をせかす業者は失敗しやすいです。
契約を急がせるということは、あなたに納得してもらいたいと考えていないのです。判断できない隙をついて契約させれば勝ちと考えている可能性もあります。
契約をせかされたら、反対にゆっくり判断しましょう。
(3)目的
外壁塗装をする目的を明確にしておきましょう。
修繕が目的なのか、外壁の機能維持が目的なのか、汚れがひどいので綺麗にしたいのか。
目的によって工事内容も変わります。目的が曖昧だと必要のない工事を行うことにもなりかねません。
(4)暮らす年数
外壁塗装を行う住宅に、後何年暮らすのか。
1~2年なら、今のままでガマンできるかもしれないですね。10年20年暮らすなら、しっかりとした工事が必要でしょう。
忘れがちですが、外壁塗装は暮らしを守るための工事です。あなたの暮らしのサイクルに合わせて考えることで失敗する可能性も低くなります。
3: 外壁塗装で迷ったときは慌てないことが大切
外壁塗装工事は安い工事ではありません。
ですから、「特別値引き」につられ、慌てて契約してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、先ほどもお話しましたように、慌てて契約した工事ほど失敗することが多いのです。
目的や暮らしのサイクル、ライフイベントも含め、しっかりと検討していただきたいと思います。
迷ったとき、慌てたとき、相手がせかすとき。
こういったときは、いったん「保留」にして、冷静に考えてみてください。
4: まとめ
外壁塗装業者には良い業者の方が多いです。しかし残念なことに、どのような業種業界にも悪い業者は存在します。
そして悪い業者ほど「魅力的」に見えることが多いもの。
でも、冷静になってください。しっかりと相手の言葉や見積もりを観察してください。
悪い業者には、必ず「ほころび」が感じられます。話に一貫性がありません。
今回の内容を参考にしていただき、あなたの外壁塗装工事が成功することを願っています。