外壁塗装(gaiheki-tosou)で知っておきたい基礎知識
外壁塗装(gaiheki-tosou)をお考えのため、このページをご覧になっているのだと思います。
外壁塗装は、やらなきゃいけない工事だとわかっているけれど、いまいちよくわからないため先送りになってしまうことも多いです。
でも、外壁工事を先送りしすぎると、大切なお家の健康状態が変化し、快適に暮らすのが難しくなることもあるんです。
そこで今回は、外壁塗装や屋根塗装、防水工事を得意とする「ライジング」が、外壁塗装で知っておきたい基礎知識をご紹介していきます。
目次
1: 外壁塗装の基礎知識
はじめに外壁塗装の基礎知識を大まかに理解しておきましょう。
(1)塗料についての基礎知識
外壁塗装とは言葉からもわかるとおり、住宅の外壁を塗る工事です。当然のことですが、塗るという作業には「塗料」が必要ですし、大変重要な材料になってきます。
そこで一般的に使われることの多い塗料の種類について見ていきましょう。
[1]アクリル系塗料
コスト面で優れた塗料です。塗料そのものの重量も軽いため、住宅への負担も少なくなります。また、発色も良いので住宅の外壁をはっきりさせたい方向けでもあります。
このような良い面がアクリル系塗料にはあるのですが、同時に良くない面もございます。例えば、紫外線に弱いというのは、外壁で使うにはあまりおすすめできません。
また、紫外線に弱いということは、こまめな塗り替えが必要ということでもありますので、耐用年数の長い塗料を好まれる方には向いていないと言えます。
[2]ウレタン系塗料
戸建て住宅の外壁に使われていることの多い塗料です。アクリル系と比較すると塗料防水性と耐水性に優れていますので、外壁に使うのにぴったりな塗料と言えるでしょう。
また、予算も抑えやすい塗料ですので、今でも広く使われています。
[3]シリコン系塗料
ウレタン系塗料よりも耐久性や耐候性が高くなっています。また、仕上がりも上質なので、最近ではもっとも人気の塗料となっています。
シリコン系塗料は弾力性も持ち合わせているため、塗膜の下に起こりやすい小さなひび割れが発生しても、防水性能が低下しづらいのも特長です。
耐久性が高く、コストも比較的抑えられる塗料として人気が出るのも頷けます。
[4]フッ素系塗料
価格が最も高い部類に入る塗料です。価格が高いため、耐久性や耐候性、撥水性は他の塗料よりも優れています。
ただ、汚れがつきやすいというデメリットがあるため、こまめな掃除は必要になってきます。
耐用年数が他の塗料よりも長い傾向にあるため、安い塗料で何度も塗り直すことを考えると、10年、20年単位で見たときには「安い」という塗料になります。
さて、塗料の種類をご説明しましたが、もう一つ塗料について知っておいていただきたいことがあります。それは「色具合」です。
色というのは不思議なもので、同じ色でも面積によって見え方が変わります。また、ひとくちに「○○色」と言っても、
- 色相
- 彩度
- 明度
によって色の伝わり方も変わります。
さらに、これは地味に重要なのですが、ご近所とのバランスというのも大切なポイント。
塗料の種類を考えるとき、ほとんどのケースで色も考えることになります。そのときには、小さな色見本だけでは外壁に塗ったときと印象が変わるということを理解しておき、より外壁に塗ったときの印象がわかるものを業者さんから提示してもらいましょう。
最近では、パソコンで簡単にカラーシミュレーションしてくれるところもあります(ライジングでも行っています)。
こういった便利な機能を使いながら、選んでいただきたいと思います。
(2)工法についての基礎知識
外壁塗装の塗料の次は工法についての話です。
外壁塗装には次の3つの工法があります。
[1]刷毛(はけ)
刷毛を使って塗っていく方法です。刷毛は小さい面積を塗るのには適していますが、広い面を塗るのには適していません。
細かなら部分や仕上げのときに使われることが多い工法です。
[2]ローラー
塗装で見かける「コロコロ」とローラーを転がして塗る方法です。
この工法は、広い面を塗るのに適しています。外壁塗装を行っている住宅を見ると、ほとんどのところでこの工法が使われています。
[3]吹き付け
機械で一気に塗料を吹き付ける工法です。
広い面を塗るのに適しています。
ただ、塗料の飛び散りが起こりやすい為、飛散防止対策を必ず行う必要があります。
また、機械で一気に塗るため、細かな部分や複雑に入り組んだ部分、小さな凸凹が上手くぬれていないこともあります。
このあたりの塗り残しは、職人さんの気遣いと腕次第という部分もあります。
2: 外壁塗装の塗料の選び方
外壁塗装の塗料の選び方は、誰もが悩まれる部分です。そこで、これまでの経験から、比較的選びやすい流れをご紹介します。
(1)予算
上を見るとキリがないのが外壁塗装です。いくらでも費用を使おうとすれば使えます。
ですから、最初に予算を決めておきましょう。
(2)状況を確認
専門の業者に、住宅の状況を診断してもらいましょう。外壁塗装だけで良いのか、下地から修繕しないといけないのか。
塗装箇所や修繕箇所についても診断してもらいましょう。
(3)色やツヤを決める
住宅の見た目を決める「色」「ツヤ」を決めます。この2つを決めると、選べる塗料がグンと絞れます。
(4)耐用年数
耐用年数から塗料を選びましょう。予算との関係がありますので、慎重に選ぶ必要があります。
一般的には、耐用年数が長いほど費用が高くなる傾向にあります。
(5)機能性
耐用年数と同時に考えてもらいたいのが、塗料が持つ機能性です。
塗料の性能によっては、遮熱効果や蓄熱効果が高いものもあります。
3: 外壁塗装で失敗しないポイント
最後に、誰もが気になる失敗しないポイントを紹介します。
外壁塗装って、それなりに高額な工事になりますし、何度も塗り替えることもしないため、失敗しないポイントを理解しておくことは大切です。
(1)10年以上の経験者が居るのか
「経験が長いから腕が良い」とは言い切れませんが、どのような仕事も10年以上続けてこそプロと呼べる結果を出せるものだと思います。
いくら知識が多くても、外壁塗装は実際に手を動かす技術職です。知っているよりも「できる」ことが大切です。
このように考えると、10年以上の経験者が居る業者を選びたいですね。
(2)建設許可を持っているのか
建設許可を持たずに工事を請け負っているところもあるようです。こういった業者さんの場合、費用は安めかもしれませんが、何かあったときの保証などは期待できません。
(3)地元密着型か
地元密着型の業者さんは、口コミや評判というのが大切です。少しでも「あの業者は頼まない方がいいよ」と広まると、会社経営することができません。
そのため、地元密着の業者には「手抜き工事」をするところは少ないものです。また、良いことも悪いことも口コミで広がるのを知っているため、常に丁寧な工事を心がけているところも多いです。
全国展開しているところよりも、地元に密着した業者さんから相談してみましょう。
(4)自社職人が工事をするのか
塗装業者の中には、「実際の工事は下請けに出している」というところもあります。
こういった場合、偶然当たった下請けの業者さんの腕が良ければいいのですが、反対のこともあります。
同じ費用を出しているのに「偶然」ということで、良い工事にならないこともあります。
このような残念な結果にならないためにも、安定した出来映えが約束されるのが「自社職人」による工事です。
相談や依頼をされるときには、自社職人で工事をしているのか確認することも大切です。
4: まとめ
外壁塗装の基礎知識をご紹介しました。今回の基礎知識を元にして、あなたのお家の修繕を進めていただければ幸いです。
もし、お近くに外壁塗装について相談できるところが見つからない場合は、遠慮なく「ライジング」までお問い合わせください。
これまでの経験から、あなたの予算にあった提案をさせていただきます。