家の外壁選びのポイント~色や種類選びのコツを紹介~
外壁が痛んできたので、そろそろリフォームや修繕をしようかと考えておられるのなら、失敗しないためにもこれからお話するポイントを参考にしてください。
というのも、お家の外壁は住宅の印象を決めるだけではなく、住宅にお住まいのご家族の印象にも影響を与えます。
お金を払ってから「失敗だったかなぁ」と思わないためにも、コツを理解しておきましょう。
目次
1: 家の外壁リフォームで選べる種類とは
家の外壁リフォームでは、次の3つの種類から選ぶことができます。
(1)モルタル
砂とセメントを水で混ぜてつくった材料です。
モルタルは昔から外壁に使われることが多かった材料です。
メリットとしては、
- 防火性が高いこと
- 施工する部分の自由度が高いこと
この2点があげられます。特にモルタルは、現場で練って外壁へ塗っていきますので、つなぎ目ができません。
また、どのような形状の外壁にでも使えますので、ほとんどの住宅に利用することができます。
ただし、次のようなデメリットもあります。
- 塗っているのでひび割れが起こりやすい
- 表面が小さく凸凹しているので汚れやすい
- 工事をする職人の腕次第で出来映えが変わる
モルタルを使った外壁は、定期的なメンテナンスと診断を欠かさなければ、耐用年数が30年以上とも言われています。
また、10年から15年を目安に、外壁塗装をすることで防水効果の低下や、ひび割れの補修もできますので長く使うことができます。
(2)サイディング
板状の外壁材の総称です。
現在では、サイディングにも材料に様々なものが登場しています。
- 窯業系
- 金属系
- 樹脂系
- 木質系
住宅の雰囲気にあわせて、豊富な材料から選ぶことができます。
メリットとしては、
- 豊富なデザイン性
- 機能の安定性
- 品質の安定性
- 施工が簡単にできる
ということです。
デメリットは、板状のものを外壁へ取り付けていくため、つなぎ目が出来てしまいます。また、つなぎ目には防水効果なども含めて「コーキング」を行いますが、コーキング部分が劣化してくることもあります。
サイディングは現場で職人が作るものではなく、工業製品として作られたものが現場に届き、届いた材料を取り付けていくため、モルタルのように品質にバラつきがありません。
バラつきが起こるとすると
- つなぎ方
- コーキング技術
- 外壁塗装の技術
技術を持ち合わせていない職人に、モルタルで外壁リフォームしてもらうよりも、サイディングの方が出来映えも安定します。
(3)タイル
古くから住宅の外壁として使われているのがタイルです。
タイルはメンテナンス性が高く、耐久性にも優れています。
また、紫外線の影響も受けにくい為、色あせることもほとんどありません。
ただし、タイルは重量がありますので住宅の構造によっては使えない場合もあります。
2: 家の外壁リフォームで気をつけたいポイント
外壁リフォームで気をつけたいポイントがあります。このポイントを知らないままリフォームしてしまうと後悔する可能性も出てきます。
(1)住宅のイメージと合わない素材
素材によって住宅から受けるイメージが変わります。
また、素材による印象は、家族への印象にもつながります。
まずは、今の住宅の外壁に使われている材料を確かめましょう。
そして、ご近所を散歩してみて、どの材料ならどんな印象を受けるのかを確かめてみてください。
(2)こんなはずじゃなかった色
外壁で失敗しやすいのが色です。
後で色の注意点についてお話しますが、住宅の雑誌やテレビで見た住宅に影響されて選んだ色って、
後から「こんなはずじゃなかった」と後悔する色であることが多いものです。
じっくり考えましょう。これから毎日、あなたも家族も目にする色ですから。
(3)忘れがちな窓枠との相性
住宅の外壁の素材や色って、単独で考えてはいけません。
窓枠や雨戸との相性にも注意しておきましょう。必要であれば、一緒に塗装することも必要です。
壁だけ見ると良い感じなのに、少し視点を広げてみるとバランスの取れていない住宅もあります。
(4)ご近所とのバランス
これは重要です。
ご近所とのバランスを考えておきたいですね。突然、あなたの家だけ大きく違う材料や色だった場合、地域でプラスに働くことはあまりありません。
飲食店や雑貨店を営まれているのなら目立つことは良いことですが、そうではなく「住宅」であるなら、目立つことはトラブルにもつながります。
(5)景観ガイドライン
最近増えてきています。
自分たちでお金を出して購入した住宅であっても、住宅の自治体や地域を管理されている団体から、景観ガイドラインが決まっているところもあります。
ですから、外壁リフォームを考えられる場合は、まず景観ガイドラインがあるのかないのかを確かめましょう。
ある場合は、内容をじっくりと読み、ガイドラインから外れることはどういうことなのかを理解しておく必要があります。
3: 家の外壁で迷う色選びの注意点
さて、家の外壁で迷いやすい「色」についての注意点をお話します。
(1)面積で見え方が変わる
色を決めるときですが、小さな色見本だけで決めてしまうかもしれません。
ここ、注意点です。色は使われている面積によって、受ける印象が変わります。
色見本の小さな紙と、A4全体に色を塗った紙では、かなり印象が変わります。
できるだけ大きな面積で確認するようにしましょう。外壁の面積は広いですからね。
(2)汚れが目立つのは避けよう
白や黄色を選びたくなることがあります。お店ならOKです。
でも、普通のご家庭なら「外壁の汚れ」が気になると思います。お店のように外壁のメンテナンスを経費にすることはできませんので、定期的なメンテナンス費用も必要になります。
できれば、汚れが目立ちにくい色を選びましょう。
(3)ツヤによっても見え方が変わる
同じ色でも、ツヤによって見え方が変わります。
光沢のあるものと、マットなものでは雰囲気も変わります。
色だけではなく、ツヤ感にも注意しておきましょう。
(4)天気も注意
色やツヤを確認するとき、できれば屋外でチェックしてください。
外壁と同じように、太陽の光で色やツヤを確認するのがおすすめです。
そして、晴天の日と曇りの日でも確認しておきたいですね。太陽の光によって見え方が変わります。
(5)決められないときはシミュレーションを活用
どうしても迷ってしまって決められない。そんな場合は、パソコンを使った「カラーシュミレーション」技術を活用しましょう。
私たちライジングでも利用していますが、カラーシュミレーションを使うと、あなたがお住まいの住宅を好きな色に変更しながら、どんな雰囲気になるのかを簡単に確認することができます。
ご家族と一緒に、ワイワイ言いながら「いいな」と感じた色を試してみてください。
4: まとめ
家の外壁リフォームは、外壁の素材や色で印象が変わります。
ですから、今回お話しました内容を参考にして、まずはご近所の住宅を見て回ってください。
そして、外壁リフォームを相談されるときには、カラーシュミレーションを導入している業者さんを選ばれると、出来映えの不安もかなり軽減していきます。
ライジングと同じように、リフォームや塗装を得意とし、カラーシュミレーションが出来るところへ相談してみてください。