外壁塗装と屋根塗装を同時にすると安くなる?良い理由とそうでないケースを紹介
あなたも外壁塗装を考えて、いろいろな業者さんが発信している情報を目にされる中で
「外壁塗装と屋根塗装を同時にすると安くなる」
というフレーズを見かけたことがあると思います。確かに同時に工事をすると一般的には安くなりますが、必ず安くなるかというと…お住まいの状態や、今後のライフイベントを含めて考えたとき「ちょっと負担が大きいかも」ということもあります。
そこで今回は、外壁塗装と屋根塗装を同時にすると良い理由や、同時にしない方が良いケースについてお話していきたいと思います。
1: なぜ外壁塗装と屋根塗装を同時にすると良いのか
あくまで、一般的に考えると次のような理由から、外壁塗装と屋根塗装は同時に行う方がメリットも大きいと言えます。
(1)外壁塗装と屋根塗装を同時にするとお得になる
同時に工事をすると、別々に塗装工事をするよりも工事費用が安くなります。
この理由は、塗料の量でもグレードが変わることでもありません。外壁塗装や屋根塗装の工事において、費用に影響しやすい
「人件費=人にかかる費用」
が、2回分ではなく、1回分になることが理由の一つです。
この考え方は、塗装業だけではなく多くの業界でも同じです。例えば運送業でも、1度に多くの荷物を運べた方が、何度も細かく運ぶより送料を安く抑えることができます。
こういった理由から、外壁塗装と屋根塗装を同時にすると「お得になる」ため、できれば同時にやった方が良いですよとご説明することが多いのです。
(2)お得になる理由で大きいのが「足場」
人件費と同じくらい費用に影響するのが、塗装を行うときに必ず必要な「足場」の組立・解体作業料金があります。
外壁塗装も屋根塗装も、高い位置を塗ることになりますので、足場がないと美しく丁寧に塗装することができません。
外壁塗装だけ行っても、足場は屋根付近まで必要になります。
屋根塗装だけ行っても、足場は屋根付近まで必要になります。
どちらの工事も、ほとんど同じくらいの大きさの足場が必要になりますから、工事を2回に分けると足場も2回組立・解体しますので、単純計算で足場に関する費用も2回分必要になるのです。
こういった理由もあって、外壁塗装と屋根塗装を同時に行った方が、少しでも費用を抑えることができるため「同時に塗装されるのが良いです」とお話させていただくことが多いのです。
(3)気持ち的にもお得
このお得感は人によりますが、外壁塗装や屋根塗装の工事中って、知らない人が住宅の外側の足場を使ってウロウロしていますから、何となく落ち着かない気分になる方も多いようです。
ライジングの場合ですと、できるだけストレスを感じてもらわないように配慮しながら工事をしておりますが、やはり知らない人が居ることには変わりありません。
こういった「ちょっとしたストレス」が気にならない方なら良いのですが、どうしても気になる方の場合、工事を1回にされる方がストレスを受ける度合いも少なくなります。
(4)美観も一気に変化
見た目は大きいです。
外壁だけ美しくなった。屋根だけピカピカ。
これも良いと思いますが、できれば両方一緒に美しくなった方がうれしいですよね。
2: 外壁塗装と屋根塗装をするタイミングとは?
それぞれ、塗装をするタイミングがあります。
(1)外壁塗装のタイミング
外壁塗装のタイミングとしてわかりやすいのが「チョーキング」という現象が壁に起こっているかどうかを確かめることです。
チョーキングとは、外壁を触ってみたとき「チョークの粉」のようなものが指先へ付着する状態です。
これは塗料が劣化し、粉のようになってきていることを意味しています。放っておくと、防水性能も落ちてきていることが多いですから、雨漏りの原因になることもあります。
また、粉が出ているということは、塗料の弾力性も落ちてきているため、ひび割れが起こりやすい状態になっていることもあります。
ひび割れすると雨水が侵入し、家の構造部分へ良くない影響を与えますので、そうなる前に塗装することを検討してください。
(2)屋根塗装のタイミング
屋根塗装のタイミングですが、これは難しいです。
というのも、外壁のように毎日屋根の上を見ませんから、どんな風になっているのかわかりづらいのです。
わかりやすいタイミングとして言えるのは、
- 瓦が落ちてきた
- 天井や壁の上の方に雨のシミが出てきている
偶然、屋根裏へ入ることがあれば、雨漏りを発見できるかもしれませんが、普通は入りませんのでわかりません。
3: 同時に塗装しない方がいいケースもあります
外壁塗装と屋根塗装を同時にしない方がいいケースもあります。
(1)やっぱりお値段が…
同時に塗装をすると費用が安くなるとは言っても、1回にお支払いいただく工事費用は高くなります。
例えば、20坪の住宅を別々に塗装した場合の費用相場は
- 外壁だけ塗装:60万円~
- 屋根だけ塗装:30万円~
同じ坪数で、一緒に塗装した場合の費用相場は
- 外壁塗装と屋根塗装:80万円~
このようになりますので、別々に塗装した場合の合計金額よりは、1回で行った方が安くなります。しかし、1回のお支払いが高くなることは間違いありませんので、急な出費が難しい場合は無理に同時に塗装する必要はありません。
(2)工事期間が気になるかも
費用と同じです。
外壁と屋根の塗装を同時に行いますので、バラバラで工事するよりも工事期間が長くなります。
1度の工事は短い期間で終わってほしい。
ご近所との関係性で、工事はササッと終わってほしい。
こういうケースは、別々で塗装を選びましょう。
お金の問題よりも、人間関係の方が元に戻しづらいものです。
(3)次の塗り替え費用に影響
外壁や屋根の塗装は、一度塗装すれば永久に維持できるというものではありません。
定期的なメンテナンスが必要になってきます。
そのため同時に工事をするとメンテナンス時期も同じ時期(近い時期)にやってきますので、一度に必要となるメンテナンス費用が多くかかるケースもあります。
これ、意外に盲点だったりします。
ライフイベントを含んだ計画から、同時に塗装するかどうかも検討しておきたいですね。
(4)下手な業者だとダブルでトラブル発生
これは業者に原因があるのですが、塗装技術が未熟な業者(担当)が塗装した場合、外壁塗装も屋根塗装も
- 短期間で剥がれてきた
- すぐに雨漏りした
- ひび割れが…
というようなことが起こります。こうなると、メンテナンスを行うか、別の業者へもう一度依頼することになります。
4: まとめ
これまでの経験から申し上げますと、外壁と屋根の塗装は同時にされるご家庭が多いです。
でも、今回お伝えしましたように、同時に行うことがデメリットになることもあります。
こういったデメリットで残念な思いをしなくて済むように、あなたの予算やライフプランを考えた適切な工事提案をしてくれる塗装業者を選んでください。
まだまだ、「塗装できればOK」と考えている、昔ながらの業者さんも多いです。しかし、これから必要とされるのは、あなたの暮らしが快適に続くための提案と技術力の提供です。
塗装の技術や知識が高いことは当然です。そこに「お金」「将来のマネープラン」も含めて相談できる業者を選んでいただきたいと思います。
もしお近くに相談できそうな業者さんが見つからない場合は、ライジングまでご相談ください。元銀行員の社長、腕利きの職人が、あなたの暮らしをトータルでサポートさせていただきます。